在宅医療はこの十年で様々な変革があり時代にマッチした制度に近づいているようにも感じます。しかし問題はこれからの10年です。多死社会を迎える日本において在宅医療の担う役割が大きくなる中、まだまだ足りていない在宅医をどう増やしていくのか、そんな環境の中どのようにご自宅での看取りを増やしていくのか、地域包括ケアシステムを構築する為にも課題は山積みだと思います。
私たちのグループでは様々な取り組みを行っています。決して現状に満足せず、地域医療に貢献できる組織作りをと日々邁進しております。
一緒に仕事ができる仲間を増やしていく事も私の責務です。働き甲斐のある、働きやすい職場環境を目指しています。
職種
医師・訪問診療
出身地:大阪府
私は在宅医療に携わって約10年になります。在宅医療を始めた当時は走る医者がほとんどいない時期でした。私たちはとにかく走りまわれるクリニックを目指そうと組織作りをしてきました。医師だけで何かができる事もなく、看護師や事務も含め職員全員が役割や使命を持って働ける環境づくりに徹しました。
また介護の現場との協働にも意識してやってきました。自分自身が現場で無力感を感じた経験からか現場の声や介護士・ケアマネ・訪問看護師などとのコミュニケーションは自分から積極的にとるよう努めてきました。
その一つに「わたなべ在宅塾」を立ち上げました。自分自身が勉強したいテーマを地域の事業者の方や職員と一緒に学べるようにと。
ただ情報共有ができるスキームではなく、知識も共有し病態などを理解した上で、患者様に対して同じベクトルで関わることが多職種協働と言えると思います。
何に困っていて何を求めているのか、これらを感じれないと在宅医療の役割は果たしているとは言えないのではないでしょうか。
私が在宅医療を提供する上で一番心掛けていることは、とにかく傾聴することです。患者様・家族様が求めている医療は何か、この先どのように生活をしていきたいか。
私の任務は患者様が在宅生活を継続できるために、また住み慣れたご自宅で生活ができて良かったと思っていただく為の支援に過ぎません。
まだまだこれからの日本社会においては在宅医療のニーズは高まります。それに伴い医療費の財源の問題や地域包括ケアの構築の問題などが目前にありますが、私たちは開設当時の基本的な理念を忘れず、医療の質を担保しながら地域医療に貢献して参りたいと考えています。
一つ目は2025年問題への対応です。在宅の看取り率を絶対増やさないといけないので、全員協力しての在宅チームが必要になると思います。
今在宅医療に取り組んでいる医師だけでは当然足りなくなりますから、今は在宅をやっていない先生方も参入していだだかないと、到底困難な状況になってくると思います。そのギャップを埋める活動を僕らがサポートできるといいんじゃないかと考えています。
二つ目に健康寿命を延ばすための取組みと考えます。
現在当院で取り組んでいることはフレイル予防の為の食支援チームの活動です。健康寿命を延ばして医者にかかると負けという時代をみんなと一緒に作っていきたいです。
Skypeによる夜間時の申送り
朝は直行で診察へ向かうので全職員によるWEBを使用してのミーティングを行っています。
サ高住入居者様訪問診療(25名)
日によりますが平均20名~25名程の診察を行います。
昼食
基本的には外食です。糖質ダイエットにはまっています。
時間のない時は車内でコンビニおにぎりの日も。。。
退院前カンファレンス
在宅患者様の退院前カンファレンスは重要な業務です。
在宅に移行されても不安のないように多職種の方とでカンファレンスを行っています。
居宅患者様訪問診療(3~4名)
移動時間に患者様家族へ電話をしたり事務作業をしています。少しの時間も無駄にはしません。
Skypeによる日中時の申送り
日中にあった様々なことを共有する時間です。なかなか顔を合わせての時間が少ないのでしっかり情報の共有を図ります。
患者様家族ムンテラ
終末期の対応へ移行するタイミングなどでは家族様と時間をかけて話をします。本人様、家族様の希望に添えるように。
私のプライベートはとにかく身体を動かすことをしています。サッカーをしたい為にサッカー部も作りました。ゴルフも好きですしカートにも凝っています。
最近似合わんと良く言われますが、サックスにものめり込んでいます。
とにかくオンとオフをきちんと分ける事が、自分自身のモチベーション維持の為には必要と考えています。
サックスのレッスンは週一回!今回は本気です!